【中国GDP統計】国家ぐるみ“粉飾決算”!? 個別統計の信頼性にも疑念 IMFから注文 [中国GDP粉飾疑惑]
【中国GDP統計】国家ぐるみ“粉飾決算”!? 個別統計の信頼性にも疑念 IMFから注文
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国家ぐるみ“粉飾決算”に疑念 中国GDP統計にIMF「改善の余地」と注文
発展途上国が世界経済をこれほど左右する時代は、近代史でも例をみない。この国のさまざな政策や統計発表に、日米欧の金融市場は敏感に反応し、大きく振り回される。
一方で、密室で知らぬまに決定される政策や信頼性を欠く経済統計の数値など、明らかに発展途上国の特徴を残したままだ。
中国国家統計局が15年1~6月のGDP成長率を前年同期比7・0%としていることについて、ロイター通信は9月30日、多国籍企業の幹部13人への取材を通じ、9人までが「実感は3~5%成長」と答えたと報じた。いわば中国の統計は“話半分”との皮肉を込めたとも受け取れる。
エコノミストによると、それでもなお算出手法の詳細は明らかではなく、どこまで国際基準に近づくか不透明だという。実際、中国の発表を受けて国際通貨基金(IMF)は9月17日、中国に対してGDP統計にさらに改善の余地があると注文をつけ、信頼性に重ねて疑問を投げかけた。
万一にも虚偽の経済統計が国家の名の下で公然と発表されていたとすれば、上場企業なら“粉飾決算”として糾弾されるべきことだ。
ただ、専門家の間では「故意のGDP統計操作というよりは、基礎的なデータの精度の低さや、物価上昇分を差し引いて実質の伸び率を求める算出方法の稚拙さ」を問題視する声がある。
9月30日までの7~9月期の四半期GDP統計が10月19日に発表されるというスピード感も、逆に怪しいと言わざるを得ない。
個別統計の信頼性にも疑念は残るが、それでも貿易や消費の数値が減少傾向を明確に示した点は注目に値する。
実際に新規雇用がかくも増えたとすればご同慶の至りだが、都市部失業率は10年の4・19%から14年は4・09%と不気味なまでに安定し、GDPとはなんら連動しない。
農村部や出稼ぎ労働者を除外した統計でもあり、香港メディアが李氏を持ち上げるために命名したような国家レベルの経済を類推する指標にはなるまい。大衆の反発を招かぬための公式発表と指摘されても、反論は難しかろう。
習近平国家主席が10年の任期を迎える23年までに、米中GDP逆転が起きるとみる専門家も多い。それもまずは正確な統計あってのことだ。
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